元中学横綱の17歳、東幕下21枚目吉井(時津風)が、序ノ口デビューから11場所連続勝ち越しに向けて白星発進した。

1番相撲の相手は、幕下上位の経験が豊富な西幕下21枚目若隆元(29=荒汐)。左四つに組み止められたが、豪快な下手投げで相手を転がした。「おっつける相撲を目指していた」と本意の内容ではなかったものの「初日に勝てたのは大きい」と、安堵(あんど)の表情を見せた。

場所前に再び環境が変わった。前時津風親方(元前頭時津海)が初場所中にマージャン店に出入りするなど日本相撲協会作成の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、先月22日に退職勧告を受けて協会を去った。部屋を継承した新時津風親方(元前頭土佐豊)の指導のもとで、春場所に向けて調整を重ねてきた。

昨年7月場所前には、入門時からの師匠だった中川親方(元前頭旭里)が、弟子に対して暴力を振るうなど不適切な指導をしていたことが発覚した。中川親方は協会から懲戒処分を受けて、中川部屋は閉鎖。吉井ら力士は同じ時津風一門の部屋などに移籍した。1年間で2度も師匠が代わる異例の経験をした17歳は「師匠としてお世話になっていた方たちなので寂しい」と心境を吐露。「寂しさはあるが、結局頑張るのは自分。これもいい経験と思って、自分の稽古に励んでいる」と前を向いた。