昨年7月場所以来の出場となる白鵬(36=宮城野)は、先場所優勝の小結大栄翔(27=追手風)と、かど番の大関貴景勝(24=常盤山)は、西前頭筆頭の阿武咲(24=阿武松)と対戦する。横綱鶴竜(35=陸奥)は5場所連続の休場。

春場所は本来、大阪で行われるが、新型コロナウイルス感染予防のため力士らは東京にとどまり、両国国技館で開催となった。

初日の取組を写真で振り返ります。

大相撲春場所 全取組詳細

こんなにあります、大相撲春場所見どころ

協会あいさつに臨む八角理事長(中央)。前列左から正代、白鵬、貴景勝、朝乃山、後列左から高安、照ノ富士、隆の勝、御嶽海、大栄翔(撮影・小沢裕)
協会あいさつに臨む八角理事長(中央)。前列左から正代、白鵬、貴景勝、朝乃山、後列左から高安、照ノ富士、隆の勝、御嶽海、大栄翔(撮影・小沢裕)

十両


宇良はたきこみ千代鳳

宇良が3場所連続の白星発進「相撲の流れに乗れた」

千代鳳(左)をはたき込みで破る宇良(撮影・河田真司)
千代鳳(左)をはたき込みで破る宇良(撮影・河田真司)
千代鳳(右)をはたき込みで破る宇良(撮影・鈴木正人)
千代鳳(右)をはたき込みで破る宇良(撮影・鈴木正人)

炎鵬あしとり 千代ノ皇
千代ノ皇(左)の足を掴む炎鵬(撮影・河田真司)
千代ノ皇(左)の足を掴む炎鵬(撮影・河田真司)
炎鵬(手前)に足を取られる千代ノ皇を避ける行司の式守鬼一郎(撮影・河田真司)
炎鵬(手前)に足を取られる千代ノ皇を避ける行司の式守鬼一郎(撮影・河田真司)
千代ノ皇(左)を足とりで破る炎鵬(撮影・鈴木正人)
千代ノ皇(左)を足とりで破る炎鵬(撮影・鈴木正人)
炎鵬(左)は足取りで千代ノ皇を破る(撮影・小沢裕)
炎鵬(左)は足取りで千代ノ皇を破る(撮影・小沢裕)

幕内


徳勝龍押し出し大奄美

☆大奄美 久々の幕内で緊張したかも。今場所はとにかく勝ち越したい。8番勝って9番、10番と考えたい。


魁聖上手投げ英乃海

☆英乃海 がっぷり四つにならないようにだけ気をつけた。押し込まれたけどよかったと思います。(翔猿と兄弟幕内)別に目標にしていたわけじゃない。うれしいけど、特別な感情はないです。

★魁聖 (初場所前に同じ友綱部屋から新型コロナ感染者が出た影響で2場所ぶりの出場)久しぶりの本土俵ですから、変な感じがした。無事に終わって良かった。(場所前は)久しぶりにがっちり稽古して、あちこち痛い。けがしないように、できれば勝ち越したいです。


豊山寄り倒し剣翔
豊山(左)は寄り倒しで剣翔を破る(撮影・小沢裕)
豊山(左)は寄り倒しで剣翔を破る(撮影・小沢裕)

☆豊山 (3場所連続の白星発進)勝てたのが一番良かった。場所前も大関と毎日稽古させてもらった。勝つための努力はしてきた。また明日から頑張れたらいい。けがせずに15日間乗り切れればいい。去年の3月から勝ち越してないので、とりあえず勝ち越しを目標に頑張ります。


琴恵光押し倒し千代翔馬

照強小手投げ碧山
照強(右)を小手投げで破った碧山(撮影・鈴木正人)
照強(右)を小手投げで破った碧山(撮影・鈴木正人)

☆碧山 少し高かった。相手が中に入って、少し危なかった。大きい相手ならダメだったね。


明瀬山突き落とし琴勝峰
明瀬山(左)の攻めに耐える琴勝峰(撮影・河田真司)
明瀬山(左)の攻めに耐える琴勝峰(撮影・河田真司)

☆明瀬山 (初顔から2連敗中の琴勝峰に勝利)三度目の正直と思って…違うか。(過去)2番とも一気に持って行かれているので、立ち合い負けをしないようにした。(埼玉栄高の後輩だが)いやいや年が離れすぎているので、そこは意識してなかった。(幕内で初めて勝ち越した先場所後の反響)いっぱい新聞にも載せていただいて、来ない人からも連絡がきたりした。


千代大龍肩透かし竜電

翠富士引き落とし豊昇龍

☆翠富士 (立ち合い変化)腰が痛いのもあった。腰は痛いけど、やっているときはテンション上がっているのであまり気にしないようにしている。場所前は全く稽古できなかったけど、自分でも怖いので1週間前くらいから無理やりやった。(白鵬の横綱土俵入りでは初めて太刀持ちを務める)緊張感があるからか(腰の)痛みは感じず、緊張の方が勝った。横綱が目の前で神聖なものを感じた。


千代の国押し出し翔猿
千代の国(左)は翔猿を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
千代の国(左)は翔猿を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

☆千代の国 (翔猿を一方的に押し出し)落ち着いて相撲を取れた。(初場所は、場所前に同じ九重部屋から新型コロナウイルスの感染者が出た影響で休場したが)家から出られなかったので、家でやれることをやっていた。(休場による)マイナスとかはない。プラスにしたい。

★翔猿 見すぎて相手のペースにのまれた。自分から攻められていないんで、どんどん攻めていきます。(兄の英乃海との兄弟幕内は)特に意識してないです。


琴ノ若突き出し

☆輝 自分のとりたい相撲がしっかりとれた。肩の力を抜いて、相手を起こして止まらない。目標は全勝を目指します。


栃ノ心上手投げ逸ノ城
栃ノ心(手前)を上手投げで破った逸ノ城(撮影・鈴木正人)
栃ノ心(手前)を上手投げで破った逸ノ城(撮影・鈴木正人)

玉鷲勇み足隠岐の海
物言いがついた一番は玉鷲(中央)の勇み足で隠岐の海が初日を飾る(撮影・小沢裕)
物言いがついた一番は玉鷲(中央)の勇み足で隠岐の海が初日を飾る(撮影・小沢裕)

遠藤押し出し妙義龍
遠藤(右)を押し出しで破る妙義龍(撮影・河田真司)
遠藤(右)を押し出しで破る妙義龍(撮影・河田真司)

☆妙義龍 稽古で体が落ちないようにやってきた。(兵庫・高砂市出身)大阪に行きたかったけど、東京でやれている。一生懸命やるだけです。


霧馬山押し出し志摩ノ海
霧馬山(後方)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・鈴木正人)
霧馬山(後方)を押し出しで破る志摩ノ海(撮影・鈴木正人)

☆志摩ノ海 (自己最高位で)師匠(木瀬親方)の言うことが「下がり方が甘い」とか、シビアになってきている。


高安掛け投げ明生
高安(右)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)
高安(右)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)
高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)
高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)
高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)
高安(手前)を掛け投げで破る明生(撮影・鈴木正人)

☆明生 組んだのはまずかったかなと。一か八かです。勝てたからよかったです。


若隆景押し出し隆の勝
隆の勝(左)と若隆景の一番は同体で取り直しとなる(撮影・小沢裕)
隆の勝(左)と若隆景の一番は同体で取り直しとなる(撮影・小沢裕)

☆隆の勝 押し込まれて危ない部分もあったが、押し返せたのでよかったと思う。(立ち合いは)変化もあるかなと思って突っ込めず、自分の立ち合いではなかった。


照ノ富士下手投げ北勝富士
北勝富士(右)を下手投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)
北勝富士(右)を下手投げで破る照ノ富士(撮影・河田真司)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる照ノ富士(撮影・鈴木正人)

☆照ノ富士 落ち着いて取れて良かったと思う。上位に弱い人はいない。毎日、力を精いっぱい出そうとしている。まずは9番勝ってからという感じで、1日一番力を出し切りたい。

★北勝富士 立ち合いはよくて自分のペースでいけたが、右を差されてまわしをとられたのが反省点ですね。もう少し丁寧にいけばよかった。


貴景勝押し出し阿武咲
立ち会いから阿武咲(右)を突き押しで攻める貴景勝(撮影・小沢裕)
立ち会いから阿武咲(右)を突き押しで攻める貴景勝(撮影・小沢裕)
貴景勝は阿武咲(手前)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
貴景勝は阿武咲(手前)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

★阿武咲 向こう(大関貴景勝)の方が終始よかった。先手をとられてしまった。


宝富士突き落とし朝乃山
宝富士(左)を突き落としで破る朝乃山(撮影・小沢裕)
宝富士(左)を突き落としで破る朝乃山(撮影・小沢裕)

☆朝乃山 白星発進できたのはよかったが、相撲内容は反省しないといけない。当たって上体が起きてしまった。反応よく突き落とせたが、まだ初日なんでいい方向に持って行きたい。


正代寄り倒し御嶽海
正代(左)を寄り倒しで破る御嶽海(撮影・河田真司)
正代(左)を寄り倒しで破る御嶽海(撮影・河田真司)

☆御嶽海 (大関正代から白星に)踏み込みも反応もよかった。先手先手で前に出ていこうと思った。


白鵬寄り倒し大栄翔
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(手前)を寄り倒しで破る白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(右)を寄り倒しで破った白鵬(撮影・鈴木正人)
大栄翔(右)を寄り倒しで破った白鵬(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)
懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)