日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が、還暦となる60歳の誕生日を迎えた22日、東京・両国国技館で日刊スポーツのインタビューに応じた。9月2日に両国国技館での還暦土俵入りや、4年ぶりに一般公開される横綱審議委員会(横審)稽古総見を併せて行うことも明かした。コロナ禍に突入した20年3月の春場所で「相撲が先陣を切る」と、真っ先に無観客開催を決断した舞台裏などを振り返るとともに、角界の未来、かなえたい夢なども語った。【取材・構成=高田文太、平山連】

○…「良いも、悪いも実際に見なきゃダメ」がモットーの八角理事長は、Netflix(ネットフリックス)で配信中の角界を描いた「サンクチュアリ-聖域-」を既に観賞したと明かした。公開中の全8エピソードを見た感想について、「せっかく元力士たちが登場しているんだから、頭と頭で当たる激しいぶつかりとか、もっと“本物”の稽古を見せなくちゃ」と指導者目線で注文を付けた。海外でも話題の人気作のため「相撲に興味を持ってもらうきっかけになれば」と願っていた。