所要1場所で新十両、同3場所で新入幕というスピード出世で1位の記録を持つ「令和の怪物」西幕下5枚目の伯桜鵬(20=宮城野)が、8月末に左肩を手術して以降、3場所ぶり出場の本場所を白星発進した。
幕内経験者で東幕下6枚目の矢後を相手に、途中でまわし待ったとなるなど長い相撲となったが、上手投げで破った。新入幕で千秋楽まで優勝を争った昨年7月の名古屋場所14日目の北勝富士戦以来、176日ぶりの白星となった。
取組後は開口一番「緊張しました」と話すと、反省の弁が次々と口をついた。続けて「最悪の相撲でした。立ち合いもダメでした。相手得意の左四つになってしまったし、自分よりも大きくて力の強い相手に、ああいう体勢になったこともダメ」と、相手が最も力の出る体勢が続いた展開に、悔しそうな表情を見せて振り返った。
今月4日から相撲を取る稽古を再開した。11日には部屋の十両天照鵬と、関取との申し合いも再開。天照鵬を3戦全勝と圧倒していた。ただ左肩に痛みが出たこともあり、初日、2日目の取組を決める12日の取組編成直前まで、様子を見てから師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)の許可を得て、今場所の出場が決まった。その際には「今場所の目標は優勝」と、幕下15枚目格付け出しで臨んだ昨年初場所の初土俵以来、2度目の幕下優勝を誓っていた。
取組後は大粒の汗を流しながら「(今場所の)出場も師匠が認めてくれたから。稽古が中途半端でも出していただいた。その責任は重い。勝って恩返ししたい。1回負けたと思って、次から切り替えたい」と、勝っても満足せずに話していた。

