大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)で、横綱昇進が懸かる大関大の里(24=二所ノ関)が、約1カ月間に及んだ春巡業を終え、手応えを口にした。

27日、東京・八王子市で行われた春巡業最終日に参加。朝稽古では相撲は取らず、基礎運動などで汗を流した。3度目の優勝を飾った春場所直後の、3月30日に始まった今回の巡業。当初は春場所の疲労があったというが「(巡業の)中盤から徐々に、という感じでやってきた」と、状態が戻ってきた実感がある。「(春巡業が)終わったので、切り替えて、場所に向けて、しっかりと部屋で、もう1度、稽古を積んで頑張りたい」と、初日を2週間後に控えた夏場所を見据えた。

この日は珍しい光景もあった。朝稽古後、関係者が持参していた野球のグローブとボールを借り、会場から1歩出た場所で、付け人とキャッチボールを繰り返した。もともとプロ野球は阪神ファンの野球好きとあって、相撲同様に、力強い投球フォームを披露。笑顔を見せるなど、リラックススした様子だった。

かつて横綱白鵬(現宮城野親方)が、部屋の前で、たびたびキャッチボールしていたことがあった。普段は使わない筋肉、細かな筋肉をつけるのに効果があるともいわれ、大の里も「何か違いますね。久々にやりました」と、普段とは違う筋肉を使っている実感を口にした。リラックス効果と筋力強化という、一石二鳥の動きも取り入れ、稽古が本格化する今後へ、臨戦態勢を整えた。

5月に入ると、所属する二所ノ関一門の連合稽古や稽古総見などが相次ぐ予定。さらなる出稽古の有無については未定で「親方と相談して」と、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と、二人三脚で綱とりに臨むつもりだ。