大相撲で関取衆最年長、40歳の玉鷲(片男波)が、最年長金星を予感させる仕上がりを披露した。1日、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた、所属する二所ノ関一門の連合稽古に参加。申し合い参加は計4番で2勝2敗にとどまったが、勝った2番は立ち合いから一気に押し出すなど、持ち前の圧力は健在だった。昨年11月に40歳となり、すでに約半年が経過したが、衰えは見えない。
先場所は10勝5敗の好成績で、番付を上位総当たりの東前頭3枚目に上げた。横綱昇進後の豊昇龍との対戦が予想されるが、玉鷲はこの日の稽古後に「対戦できることが楽しみ」と語った。これまでに金星は7個獲得しているが、2度目の優勝を果たした22年秋場所が最後の金星。3年近く遠ざかっているが、この時も番付は今月の夏場所(11日初日、東京・両国国技館)と同じ東前頭3枚目だった。今場所以降に金星を挙げれば、1940年(昭15)1月場所で、最高位関脇の2代目大潮が、当時の横綱男女ノ川を破って39歳5カ月で挙げた、従来の最年長記録を更新する。
この日は「昭和の大横綱」大鵬さんの孫で、新十両の夢道鵬に、ぶつかり稽古で胸を出した。約4分間「出し切れ!」と、目いっぱいの力を出すまで、愛情を込めて砂まみれにした。「体の使い方が、もったいない使い方をしていたから」と、せっかくの馬力を、伝え切れていないことに気付かせるように、指導しながらの胸出しだった。「一門は大事ですから」と、後進の成長を願いながら話していた。

