日本相撲協会の諮問機関の横綱審議委員会(横審)は28日、東京・両国国技館で定例会合を開き、元衆院議長の大島理森委員長(78)が会見に出席した。

大の里(25=二所ノ関)が新横綱となり、豊昇龍(26=立浪)とともに6年ぶりに東西横綱がそろい踏みしたが、ともに優勝を逃した。「大相撲ファンのみならず国民の皆様方はまさに両横綱が一層、大相撲の人気を高めてくれる、いわば“大豊(たいほう)時代”来たるという期待で今場所が始まったが、結果として応えられなかったことは誠に残念」と話した。

大の里は圧倒的な強さを見せる一方で、悪癖の引き技で金星を4個も配給した。「出足は誠に強い姿をお見せいただいた。しかし中盤あたりから、いわば言われる悪い癖が出てしまった。新横綱としての重圧があったと思いますが、心構えのあり方というものがこれからいい経験をされて来場所また大いに頑張っていただきたい」と今後に期待した。

豊昇龍は左足親指の骨のヒビなどで途中休場。横綱昇進後の3場所中2場所で途中休場に追い込まれ、15日間を務めきれなかった。「残念ながらケガで休場された。これも至極残念なことだったと思います。9月場所に向かって横綱としての心技体の風格ある姿を、結果を残せるように稽古に励んでいただきたい。重みのある、そして責任のある、緊張感のある両横綱になってほしい、こう思います」と求めた。

また会合では、横綱の姿を高めるための環境づくりの必要性を求める意見が出たという。給与、待遇などの条件面ではなく「大相撲界のトップとして敬意を表する。そしてまたこういう言葉がいいか分からないですが、ファンを大事にすることはとても大事ですが、そのファンとの距離も適切に保ちながらやはり自分でモノを考え、自分で稽古し、自分で学ぶ、そういう時間等を作って差し上げるというのも大事なのではないか」と横綱の風格を高めていく配慮の必要性を説いた。