大関経験者で西十両13枚目の朝乃山(31=高砂)は、3日目からの連勝が「5」で止まり、勝ち越し王手はお預けとなった。初顔合わせの東十両9枚目白熊に敗れて6勝2敗。立ち合いから寄り立てたが、有利なもろ差しの体勢をつくった相手に反撃されると、そこからは一気に寄り切られた。

「踏み込んではいたけど、もろ差しを許してしまった。どうしても外四つだと、力が伝わらない。あとは下がりながら巻き替えてしまった」。最後は相手の勢いを加速させるような取り口となった、この日の相撲内容に反省の弁を並べた。関取としては昨年春場所以来、1年半ぶりとなる勝ち越しは、最速でも10日目以降となることが決まった。

前日7日目の白鷹山戦は、今場所屈指の好内容だった。立ち合いでスパッと右を差すと、左もおっつけからの流れで差してもろ差し。そのまま一直線に寄り切った。「相手に圧力をかけながら相撲を取れた」と、自身も納得の内容だった。この日の相手は26歳で、初顔合わせとはいえ右の相四つ。経験の差に、連勝の勢いも加味され、朝乃山が優位とみられていたが、相手も幕内経験者。意地を見せられる形で、手痛い黒星を喫した。

折り返しの8日目の十両の全取組を終え、1敗の三田と荒篤山を、欧勝海、錦富士、藤青雲、同部屋の朝白龍とともに追う展開となった。場所前に「最低でも2桁勝たないと。必ず優勝争いに加わって、できれば優勝したい」という目標を掲げた。9日目に敗れて連敗を喫すれば、混戦の優勝争いから1歩後退。この日の取組後は「負けは負け。明日また、9日目はやってくる」と、すでに気持ちの切り替えはできていることを強調し、表情を引き締めた。

ここまでの相撲内容については「序盤戦よりは、だいぶ良くなってきた」と、連勝こそ止まったが、調子が上向いている実感はあるという。今後に向けては「自分の形で持っていかないと。ここから強い相手と当たっていく。前に、前に攻めていきたい」と力説。目標に掲げる1場所でも早い幕内復帰に向けて、心技体、全ての面でのレベルアップを誓っていた。