以前ここで書いたSKE48大場美奈(27)の初写真集「本当の意味で大人になるということ」だが、重版され記念イベントも開催された。

同グループの須田亜香里(27)がAKB48グループ世界選抜総選挙2位の称号を手に18年8月、初写真「須田亜香里写真集 可愛くなる方法」を出版したが、売り上げは苦戦した。9日に出演したインターネットバラエティー番組では「初版5万部刷って1万部弱しか売れていない」と、もはやネタのように嘆いていた。

一方、大場は8月上旬の発売から約1カ月で、約8000部(オリコン調べ)を売り上げている。発売記念イベントでは、須田に「勝ちたいという気持ちはあります」と宣言した。大場に軍配が上がったのは、だれの目にも明らかだろう。SKE48グラビアクイーンの面目躍如といったところだ。

実のところ、我々マスコミが「須田VS大場」の写真集対決構造を作り上げたといえる。だが、大場の須田に対するリスペクトは常に感じていた。実際、「だーすー(須田)のおかげで話題にしてもらいました」と素直に感謝も口にしていた。また、「本屋に一緒に並んで、できれば私のほうが売れて少なくなっていればうれしいけど、相乗効果でお互いが売れればもっとうれしいです」と共存共栄も訴えた。

NGなしアイドル須田と正統派アイドル大場。そもそもキャラが違う2人だが、同じグループに所属するライバルであり、同時に戦友だろう。大場は取材陣の要望に応えつつ、須田への配慮も忘れないバランス感覚の持ち主だった。

そんな大場は、役者としての活動も広がっている。10月公開の舞台「ハケンアニメ!」では初主演が決定。また、映画「地獄少女」(11月15日公開)にも出演する。アイドルから女優へ。新たな挑戦も見ていきたい。【川田和博】