アイドルとプロレスの“二刀流”挑戦を続けるSKE48荒井優希(23)が9日、東京・大田区総合体育館で行われた東京女子プロレス「WRESTLE PRINCESS II」に出場し、タッグ戦でアジャコングと対戦した。

今年4月にプロレスに本格参戦して以降、これまでは同団体内の選手とのシングルマッチや、タッグマッチのみだった。この日は、アップアップガールズ(プロレス)の渡辺未詩とタッグを組んで、アジャ・宮本もか組と対戦。アジャと相対する場面が多く、得意のかかと落とし「Finally」を決めるシーンもあったが、一斗缶攻撃をくらうなど終始圧倒された。

最後はダイビングエルボーで敗れたが、その直前にはバックドロップからのフォールを返しており、対戦したアジャも「殺してやるぜという表情で、負けん気の強さも感じた。そもそもアイドルをやるというのは並大抵の根性ではできないからね」。試合前から「普通にプロレスをする」と話し、リング上では荒井に「ようこそ」と声を掛けて張り倒したアジャも、少しうれしそうだった。

素質が認められ、5月からアイドルとプロレスの二刀流を続けている。もちろんプロレスラーとしての課題は、まだまだ多いといえる。それでも開始当初の予定よりも参戦回数は増えるなど、確実に成長した姿も見せてきている。

一方、8月に取材したライブや、今月7日に「ずぶ濡れ SKE48」(扶桑社)発売イベントに出席した荒井の姿は、笑顔を振りまき、やっぱりアイドル。9日の試合後、当初はプロレス参戦は年内いっぱいの予定だったことを明かしつつ「中途半端なことは大嫌い。満足いくまで、来年もやらせてもらいたい」と来年以降の参戦も示唆する眼光はギラギラしており、いい意味でそれぞれに“違和感”も出てきた。【大友陽平】