乃木坂46、4期生の林瑠奈です。


  


11年前、


東日本大震災が起こった当時の私は


小学1年生でした。


 


春休みに向けて、学校から少しずつ


荷物を持ち帰っていた頃です。


 


帰りの会が行われていたそのときに


地震が起きました。


 


生まれて初めて経験する大きな地震に


戸惑いと好奇心と疑問とが混ざり、


今自分達がどういう状況に陥っているかなんて


分かりもしませんでした。


 


繰り返される“建屋”


という言葉の意味がわからず、


母親の説明を聞いても意味が理解できない


自分に腹が立って泣きました。


 


それほどの未知。


 


漢字を覚え始めたほどの私には、


世間を見るための目も、


知識も何もありませんでした。


 


知ることは何においても大切です。


 


知りたくないことや目を背けたくなることも


情報として取り入れることで、


次に自分がとる行動が変わると思っています。


 


ただ、今思えば、あの頃はまだ


知らなくてよかったとも思うんです。


 


今以上に毎日が新鮮な年齢、


 


流れるように入ってくる情報を


一体どれだけ受け止められたんだろうと。


 


建屋がわからなかったように、


わからないことだらけの中で


無理に知ろうとしていたら、


そのものを遠ざける理由になっていた


かもしれません。


 


そうは言っても、今の私は


あの頃に比べてもう大人へと


近づいています。


 

本当に大切なのは、我々が子供たちへ


どのようにして伝えるかだなと。


 


全てをわかるように伝えるのは


とても難しいことだから、


今どうするべきかを一緒に考えて


寄り添ってあげられる大人になりたいと


思います。


 


記憶を大事に抱えて、


未来に活かせるように。


 


安心のできる安全な未来を願っています。


(ニッカンスポーツ・コム「乃木坂46林瑠奈 負けるな!しょげるな!乗り遅れるな!」)