独創的な怪物の造形に加え、2作目以降は時々の新進気鋭がメガホンを取ってきたことで、このシリーズは「伝説」になったのだと思う。
7年ぶりの新作は「ドント・プリーズ」の独特の恐怖演出で注目されたフェデ・アルバレス監督。あの暗闇の感じ、エイリアンにぴったりではないか。否応なく期待は膨らむ。
西暦2142年。植民地の惑星ジャクソンで過酷な採掘作業を強いられる若者6人が、脱出を夢見て上空の漂流宇宙ステーションにたどり着く。が、無人と思われた巨大ステーションにはあの生命体が息を潜めていた。
デストピア的描写、アンドロイドの形状…アルバレス監督のシリーズ愛がいきわたり、リアルタイムで過去作を見てきた身にもしっくりくる。没入できる。さらには温度や重力の変化で一気に変わる場面変換が巧みだ。惑星上空の土星のような「環」も、高速回転の宇宙塵(じん)としてリアルに表現されていて、その「破壊力」に目を見張る。
「プリシラ」の好演が記憶に新しい主演ケイリー・スピーニーの新進感が、第1作の頃のシガニー・ウィーバーに重なって見える。【相原斎】
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