櫻坂46渡邉理佐(23)が、21、22日に東京・代々木第1体育館で開催するライブをもってグループから卒業する。15年8月欅坂46結成以来、一期生として櫻坂46改名後もグループを引っ張ってきた。今日17日発売の卒業メモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」(集英社)の見どころを語り、同期や後輩へのエールも明かした。

小さい白い花を見つけて手に取る渡邉理佐(撮影・中島郁夫)
小さい白い花を見つけて手に取る渡邉理佐(撮影・中島郁夫)

メモリアルブック発売に際し「欅坂46と櫻坂46で約7年間活動してきた集大成として、何か形になるものをファンの皆さんに届けられればと思っていたので、とてもうれしかったです」と喜んだ。北海道や沖縄などで撮影。「スノボをしたり、海に入ったり。卒業旅行みたいな感覚で自然に楽しめました」と明かした。

一から制作に関わり希望を伝えたという。「こういうことがやりたい、というのを全てかなえていただきました」。同期のメンバーらとの対談企画も収録。「(菅井)友香と温泉デート、おぜちゃん(尾関梨香)とドライブ、(原田)葵ちゃんとはバーベキュー。(長濱)ねるや、新木優子さんとの対談も、私から提案させていただいてそれぞれに思いを込めました。最高の1冊です」と感謝した。

15年8月、欅坂46に一期生として加入。20年には櫻坂46へのグループ改名も経験した。「思うようにいかなかった時期もありました。波瀾(はらん)万丈というか、濃厚な7年間を過ごさせていただきました」と振り返った。ファッション誌「non-no」専属モデルも務め、女性ファンも多い。常にトップクラスの人気を誇り、グループを引っ張ってきた。

「たくさんの経験が自分自身を成長させてくれるきっかけになったと思うので、アイドルとして活動できてよかったです。うれしいとか悔しいとか、楽しいとかつらいとか、いろんな感情の中で、生き抜くために自分でも考えるようになっていったのかな。何か1つでも、自信になるものや誇れるものを、7年間通じて少しずつでも見つけていけたのかな、と思います」

グループへのさらなる期待も明かした。「後輩の子たちも、本当にいい子たちばかりなので。やっぱりこれからグループをもっともっと大きく、盛り上げてくれると思います。真っすぐに成長していってほしいです」とエール。「欅坂46の頃から、作品の制作の時とかにすごくこだわってやってきたと思うので、そういう部分は託すというか、引き継いでいってほしいし、その上で何か櫻坂46らしさを見つけながら、よりグループの色を強めていけると思います」と期待を寄せた。

メンバーの卒業コンサートはグループ初。「どうなるか分からないですけど、好きなことをたくさん盛り込みたいですし、これまで応援してくださった皆さんにも満足していただける内容にしたいです」と意気込んだ。「メンバーも『やりたいことをやりなよ』ってみんな言ってくれたので、いろいろできればと思っています」とほほ笑んだ。

卒業後も芸能活動を続ける。「私はグループを卒業しますけど、いつでもみんなの味方なので。もっと伸び伸びと、どんどん成長していってほしいです!」。最後の瞬間までグループを思いながら、ラストステージを迎える。【取材・構成=横山慧】

◆渡邉理佐(わたなべ・りさ)1998年(平10)7月27日、茨城県生まれ。中学時代はバレー部。15年8月加入の一期生。「NHK紅白歌合戦」に7年連続で出場。最新シングル「五月雨よ」収録曲「僕のジレンマ」でセンターを務める。167センチ。血液型O。