俳優隆大介(58)が21日、台湾・桃園空港で入境時に酔って税関職員に暴行して逮捕された件で、出演予定だった米映画「沈黙」(マーティン・スコセッシ監督、来年公開)の撮影チームが隆を起用しないことを明かした。台湾の日刊紙・中国時報などが報じた。

 隆は税関出口で入境カードの記入を求められると、不機嫌な様子になり、職員の左ひざを蹴り、骨折させたという。逮捕されたが、取り調べ時の態度も悪かったため、傷害と公務執行妨害で桃園地検に送検され、ホテルに待機し、再聴聞会を待っているという。ケーブルテレビ局ETTVは「この状況を変えて…チェンジしてくれよ!! 俺の権利は、どうなったんだ」などと警察官を怒鳴りつけ、送検された映像を放送した。

 台湾の行政機関「文化部」は「沈黙」の撮影のために入境したと発表しているが、所属事務所の東映マネージメントは「プライベートの旅行」としており、日刊スポーツの取材に対し「弁護士が調査中で何もお話しできません」と答えた。