歌舞伎俳優の市川海老蔵（３７）が１６日、かつての交際相手だった米倉涼子（３９）の離婚報道について「ぜんぜん見てないですね」と話した。

　海老蔵は１７日に初日を迎える京都・南座の「市川海老蔵特別舞踊公演」（４月１７～２５日）の成功祈願祭で京都八坂神社を訪れ、同神社の能舞台で「勧進帳」にも登場する舞踊「延年之舞」を披露した。

　米倉が結婚した際には自身のブログで「米倉様のご結婚驚きでした　最高に幸せでしょうが　幸せをお祈りします」と祝福のコメントを寄せた。この日は米倉の離婚報道に関する質問に「（離婚報道を）知らないですね」と語った。海老蔵と米倉は０３年のＮＨＫ大河ドラマ「武蔵」で共演したことをきっかけに交際がスタート。家族ぐるみの付き合いで結婚秒読みとも言われたが、０５年に破局した。

　今公演では人気演目「身替（みがわり）座禅」の浮気な男、山蔭右京役を初めて演じる。京の郊外に住む右京は嫉妬深い妻玉の井に座禅をするとうそをつき、太郎冠者（かじゃ）を身代わりにし愛人花子に会いに行く。しかしこの企てがばれてしまい、妻にとっちめられる。狂言の大曲「花子（はなご）」を歌舞伎に取り入れた作品で、ユーモアのある舞踊劇だ。

　今年１月に四代目市川九団次（くだんじ）を襲名した歌舞伎俳優の市川道行が同公演で襲名披露の口上に臨む。海老蔵は浮気な男について「他の女性に手を出して、奥さんにバレるという舞踊劇です。どうやって演じればいいのか、九団次にいろいろ聞きますよ」とジョークで笑いを誘った。