武井咲(23)が、高級クラブのママから指南を受けた。主演するテレビ朝日系連続ドラマ「黒革の手帖」(20日スタート、木曜午後9時)の制作発表が10日、都内で行われ、役作りのため、東京・銀座の高級クラブを訪れ、ママの心得を学んだことを明かした。

 武井は、銀行で横領した1億8000万円や借名口座リストを利用して銀座に自分のクラブをオープンさせ、夜の世界でのし上がっていく悪女、原口元子を演じる。収録スタート前に訪問した高級クラブで複数のママに“取材”した。

 「今まで明るい時間にしか銀座に行ったことがなかったのですが、夜になると変わりますね」と新鮮だったという。ママたちの印象は「品が良くもあでやかで、とても色っぽい。自分にはないものを持っている方ばかりでした」。さまざまな客が訪れる高級クラブにおける接客の作法や心得などに加え、「お店を持つ時の覚悟や心情を聞いてきましたので、それを生かして演じたい」という。ちなみに「お酒は結構飲めます」。この日はママたちの教えも生かして、カクテル作りも披露した。

 今回のような悪女役は初挑戦。既にスタートしている収録は「毎日楽しいです」という。ママたちから励ましも受けており、「こんなに気持ちのいい役は初めて。私にできるの? と試されている面もあるので、元子のように腹をくくり(心配する声や見方を)打ち破りたい。元子のように調子に乗らせていただいて頑張ります」と意気込みを言葉にした。

 共演する江口洋介、仲里依紗、滝藤賢一、和田正人、内藤理沙、高嶋政伸、真矢ミキ、奥田瑛二、伊東四朗も会見に出席した。【小谷野俊哉】