「世界でもっとも美しい顔」(米映画サイト選出)でベスト30にランクインした美女は、産後間もない体で激しいアクションに挑んだタフなママさんでもあった。米映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」(8月4日公開)のPRのために来日したヒロイン、ローラ・ハドック(31)に聞いた。

 シリーズ第5作の今回はおなじみとなった巨大ロボが時空を超えてすさまじいバトルを繰り広げる。ハドックは「巨大セットの間を何百人ものスタッフが駆け回り、マイケル・ベイ監督が両手を振り回しながら指揮する。ダイナミズムに圧倒されましたね」と撮影初日の驚きを振り返る。

 可能な限り本人スタントを求める監督の方針で、格闘、ジャンプ、宙づり…激しいアクションを一通りこなした。「ハンガー・ゲーム」で知られる夫、サム・クラフリン(31)との間に長男が誕生したのが一昨年暮れで、実は撮影までにそれほど間がなかった。

 「まずはベイ監督に撮影所への子ども同伴の許可をもらわなくてはいけなかったし、妊娠、出産を経たばかりの自分の体も本当に不安でした。直前まで専属トレーナーに付いてもらって、筋力トレーニングを重ねました。ボクシング、ピラティス、バレエ…。ポロのシーンもあったので乗馬レッスンも集中的に受けました」という。

 その結果、主演のマーク・ウォールバーグ(46)も舌を巻くアクションを実践した。「憧れの大作映画の撮影を最愛の息子のすぐそばでするという至福の時間を味わうことができました。初めてのアクションで『もっともっと激しく』と求めてしまうアドレナリン・ジャンキーにもなった気がします」と笑った。

 映画やドラマで透き通るような美しさが印象的だったハドックは、アクションでも実績を残し、鬼に金棒の存在となったかもしれない。【相原斎】

 ◆ローラ・ハドック 1985年(昭60)8月21日イギリス生まれ。演劇学校を経て07年にドラマデビュー。映画では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(14年)で主人公の母親役を演じている。