演歌歌手田川寿美(41)が10日、東京・江東区のティアラこうとうで行われた防犯啓発イベント(江東区など主催)に参加し、一日警察署長に務めた。

 「子どものころに憧れた職業の1つが女性警察官。制服を着ると気持ちが引き締まります」という田川。式典では、城東警察署が作った振り込め詐欺被害防止ソング「孫・子・老(まごころ)の歌」を約1200人に披露。「分かりやすい歌で1度聞いたら耳に残る。共感できる歌詞です」とアピールした。

 「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」などの特殊詐欺が社会問題になっているが、田川のスタッフにも詐欺電話がかかってきたことがある。「遠い話ではないんだなと思った」という。

 田川自身は「心配性なのでだまされることはない」と言い切るが、同居する母親には気を付けるように注意を促している。「母が上京をして一緒に住むようになって3年。都会はいろいろな人がいるから警戒をしてと伝えています」。その上で「自分たちの世代が親を守り、地域を守ることが大切なんです」と訴えた。

 6月に発売した新曲「心化粧」が販売3万枚を突破する好調ぶりだ。オリコンの演歌・歌謡曲ランキングには8週連続でトップ10入りをした。「デビュー直後のようなよい反応で、すごく勢いを感じています。『ホップ・ステップ・ジャンプ』の『ホップ』になるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 02年以来のNHK紅白歌合戦出場にも「復帰できるように頑張ります」と意欲満々。デビュー26年目で出会った32枚目のシングル曲へ全力投球を誓った。