シンガポールで2日、アジア映画を集めたシンガポール国際映画祭の授賞式が開かれ、俳優の役所広司(61)がアジア映画への貢献者に贈られる「シネマ・レジェンド賞」を受賞した。

 授賞式でトロフィーを受け取った役所は「賞に応えるため1作ずつ、ワンシーンずつ、ワンカットずつ心を込めて残り少ない俳優人生で一生懸命演じていきたい」と語った。

 シンガポール国際映画祭は1987年に始まり今年で28回目。昨年は河瀬直美監督がアジア部門の審査委員長を務めた。シネマ・レジェンド賞は新たに2015年に設立され、役所さんは3人目の受賞者となった。

 映画祭の主催者によると「その才能と際立った業績でアジア映画に活気を与えた」ことが授賞理由。役所は「映画『Shall we ダンス?』での演技で観客から親しまれた」などと紹介された。