ジョン・ウー監督(71)が31日、大阪市内で「マンハント」(2月9日公開)の完成報告会に出席した。同映画は全編日本ロケで大阪が舞台。一昨年6月にクランクイン、同11月にクランクアップした。この日はロケ地の1つとなった高さ日本一のビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で、大阪府の松井一郎知事(54)、吉村洋文大阪市長(42)とともに報告会に出席し、大阪のファンに撮影時のエピソードなどを披露した。

 福山雅治と中国俳優チャン・ハンユーのダブル主演作品。無実の罪を着せられ逃亡する弁護士ドゥ・チウをチャン、真実こそが正義と信じる刑事・矢村聡を福山が演じる。

 ウー監督は「また大阪に戻ってきました」と笑顔であいさつ。「大阪の方は人情があってとてもやさしい。登場するキャラクターも大阪風にアレンジした」と話し、福山には「大阪人として演じきってください」と注文したことを明かした。

 大阪でのロケを振り返り「あべのハルカスではスケールの大きいシーンを撮影することができた。大阪の方にはエキストラとして出演してもらった。しかもボランティアで」と大阪の人々の心意気に感謝した。

 作品を見た松井知事は「世界に大阪の景色を発信できる映画を作っていただき感謝しています。スリルとサスペンス。日本の多くのみなさんにも楽しんでもらいたい」とPRした。