平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)ジャンプ女子で、高梨沙羅(21)が銅メダルを獲得した場面を生中継した12日のNHK「ピョンチャンオリンピックデイリーハイライト」(午後11時20分)の平均視聴率が関東地区で24・8%(関西地区25・2%)と高視聴率を記録したことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。スピードスケート女子1500メートルの高木美帆(23)の銀メダルを放送したテレビ東京系「ピョンチャンオリンピック2018」(同9時30分)も13・0%と健闘した。

 NHKによると、高梨が出場したジャンプ女子は、12日午後9時30分から1時間50分間生中継していたが、競技は次の放送枠となる「ピョンチャンオリンピックデイリーハイライト」(同11時20分)にずれ込んだ。同番組の平均視聴率は関東地区で24・8%と高視聴率だが、瞬間最高も午後11時47分に28・5%と深夜ながら驚異的な数字を記録した。ノルウェーのルンビのジャンプが終わり、高梨の銅メダルが確定した瞬間だったという。午後9時30分からの枠も関東地区で平均視聴率19・6%(関西地区21・6%)と高い数字を記録した。

 また、ビデオリサーチによると、高梨の地元札幌地区の平均視聴率は「-ハイライト」で38・4%を記録。地元の期待の大きさをうかがわせた。

 一方、同日、高木美帆の銀メダル獲得を生中継したテレビ東京の番組の平均視聴率は関東地区で13・0%(関西地区8・6%)だった。同局の前4週平均の視聴率が4・5%だけに、高木へのメダルの期待が一気に数字を上昇させた。逆に、同番組後に続いて放送された番組の視聴率は3・0%と一気に下がっており、高梨を中継したNHKに流れたようだ。同局によると、瞬間最高は菊池彩花が滑走中の午後10時41分に記録した19・8%。高木のメダル獲得が決定した瞬間の午後10時47分は、2番目に高い19・3%だったという。同時間帯はNHKBS1でも高木の試合を放送していた。

 また、同日は男子モーグルで原大智(20)が銅メダルを獲得した模様がNHKBS1で放送されたが、衛星放送の視聴率は公表されていない。

 一方、NHKが9日午後7時55分から放送した開会式の平均視聴率は関東地区で28・5%(関西地区28・7%)をマークした。98年長野五輪の35・8%に次ぐ高視聴率。前回14年のソチ五輪の開会式は深夜の生放送は13・7%で、翌日午前の録画放送は22・3%だった。