第71回カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した、是枝裕和監督の最新作「万引き家族」(6月8日公開)が、世界112の国と地域へ販売されることが21日、明らかになった。

 販売先は韓国、香港、フランス、スペイン、ブラジル、北米、オセアニアなど。各国からは「温かく感動的な家族の物語なのに、力強いメッセージ性がある。先進国でどれほど経済が発展しても、多くの取り残された人々が今もまだいるということを突きつけられる」などと称賛の声が届いているという。

 配給元によると、受賞決定後から問い合わせが多くなっているため、販売地域はまだ増える見込み。13年カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した同監督の「そして父になる」を上回る勢いという。受賞前と比較し同作の公式サイトへのアクセスも約20倍になったという。

 またフジテレビでは同作の公開を記念し、是枝監督の「海街diary」を6月9日午後9時から放送することが決まっていた。関係者によると今回の受賞にあわせ、何らかの特別対応を検討しているという。