子供にとって身近な楽器「ピアニカ」を自由自在に操る“ピアニカの魔術師”ミッチュリーが6日、大阪北区の日刊スポーツを訪れ、両手で弾く驚きの演奏法などを披露した。

 「ピアニカの魅力を知ってください」と、机にもたれかけながらピアニカを縦に構えて演奏を開始。常識を覆す演奏法、素朴な音色で、故美空ひばりさんの名曲「リンゴ追分」など3曲を披露した。「自分の呼吸がそのまま音に変換されるので、とても自分を表現しやすい楽器です」。まさに魔術師の表現がピッタリのパフォーマンスだ。

 3歳から電子オルガンを始、19歳で久保田利伸らメジャーアーティストへの楽曲提供をきっかけにプロ活動をスタート。キーボード奏者として活動する傍らピアニカを本格的に始めた。ギター奏者らとバンドを結成し、全国の小学校に紹介パンフレットなどを送付すると、瞬く間に大反響。今では年間120カ所の学校などで演奏会を開く。

 名前と風貌から外国人? と間違えられるが、実は堺市出身の関西人。服部緑地や心斎橋をベースに公演活動を続けている。「子供から大人まで多くの人にピアニカの魅力を伝えていきたい」。9月24日には心斎橋ビッグステップでフリーライブ(15時と17時の2回)を行う予定だ。