元SKE48大矢真那(27)が29日、東京・練馬のIMAホールで舞台「Infini-T Force」初日を迎え、本番前にゲネプロを公開した。

「科学忍者隊ガッチャマン」「宇宙の騎士テッカマン」など、タツノコプロ制作のヒーローアニメの主人公たちが時空を超えて一堂に会し、悪から世界の平和を守る王道のストーリー。昨年、同プロの創立55周年を記念してアニメが作られ、今回初めて舞台化された。大矢はある運命から、悪に狙われる女子高校生の笑(えみ)を演じた。

アイドル時代には女性だらけだった現場も、今回は逆にほとんどが男性ばかり。ゲネプロ後の会見で大矢は、「今まではアイドルとしてグループで活動していて、周りは常に女子ばかりでした。今回は男性が多くて、でもあまり変わらなかったというか…。女子は女子で動物園的なんですけど、今回も動物園みたいでした」と楽屋の雰囲気を明かした。にぎやかで個性的な人が多いと言いたかったようで、「破裏拳ポリマー」のポリマーを演じた小波津亜廉(27)らは「後でじっくり話を聞こう…」とざわついていた。

グループを卒業して9カ月になるが、「(メンバーや卒業生に)舞台をやるっていうことを言ってないんです」という。「アイドルとは違う顔すぎて、見られるのも恥ずかしいので…」。この日は卒業生も来ていたが、「元メンバーが来ていたらしいんですけど、えーっと、誰だろう。本当にメンバーの名前覚えが悪くて」。現役時代にも数々の笑い話を生み出した、名前覚えの悪さは健在だった。

大の仲良しでもあるSKE48松井珠理奈(21)が現在、体調不良で休養している。連絡は取り合っているが、近況を聞かれると「あまり言えないんです」と話すにとどめた。

舞台の見どころを聞かれると、大矢は「個人的には人生で初めて髪の毛を染めたんです。地毛が茶色なので、黒髪に染めて、エクステも付けました。真っ黒な黒髪ロングを見てほしい」と答えた。小坂涼太郎(22)から「おめでとう!」となぜか祝福されると、大矢は困り顔を浮かべていた。

クラウドファンディングで募った資金で豪華なスーツができ上がり、スーツアクターによる派手なアクションも見ものとなっている。主人公でガッチャマン役の井沢勇貴(25)は「やるからには『Infini-T Force』という作品を汚さぬよう、ケガなくやりたい」と意気込んでいた。

会見には、ほか大崎捺希(23)脚本と演出を手がけた吉田武寛氏(33)も出席した。