森口博子(50)が18日、都内の文化放送で行われた「Anison Days+」(10月6日スタート、土曜午後6時)会見に出席した。1985年(昭60)にアニメ「機動戦士Ζガンダム」後期オープニング主題歌「水の星へ愛をこめて」でアイドル歌手としてデビューした森口は、愛するアニソンの新ラジオ番組のスタートに「目指せ、還暦!」と意気込んだ。

「Anison Days+」は、BS11で17年5月に単発特番として放送され、同7月にレギュラー化された番組「Anison Days」(月曜午後11時)のラジオ版。テレビ版は30分番組で、生バンドによるアニソン楽曲の演奏、歌唱と森口の軽妙なトークの2本柱が売りだが、「-+」は30分長い60分番組となる。テレビで放送された楽曲をオンエアするほか、テレビでは尺の都合で放送されなかった、森口のトークパートも放送する。

森口は「『Anison Days』は毎回、生演奏で番組独自のアレンジでゲストをお迎えし、深いパーソナルな部分はもちろんのトーク、ここまで丁寧に作っている番組はないです。どんな時代も、アニソンは人格形成を作っている音楽…裏切らない。私は、これは最大の居場所をいただいたと、たぎっていました」と、まずテレビ版に関する熱い思いを語った。

ラジオ版は、BS11の番組からの素材を半分弱、ラジオのオリジナルパートが、やや多めの配分になるという。ラジオだけに出るゲストパートや、リスナーからもリクエストを募ったり、森口への相談コーナーもある。森口は「最初にお話をいただいた時に、本当に驚きました。マネジャーから文化放送で番組が始まると聞き、世界が広がると思ったら『-+』だと…これは革命だと。私は『機動戦士Zガンダム』で、芸能活動をスタートしました。アニソンは、人生をガラッと変えてくれた原点。私もたぎっています」と熱っぽく語った。

15日には文化放送で、レギュラー放送に向けた特番も放送された。森口は「テレビでライブした音源を放送してくれるラジオ番組はない。(テレビでの放送以上に)細部のアレンジ、アーティストさんの息遣いは鮮明に届くと思う」とラジオ版の売りを説明した。そして「長寿番組になる、においが漂っていた。やっていて1時間が、あっという間だった。何度聴いても飽きない感動と、テレビで聴けないお話を深く掘り下げるのも(タイトルの)『+』に込められている」と自信を口にした。

初回のゲストは“アニメソング界の帝王”“アニキ”こと歌手の水木一郎に決定した。森口は「アニキのギターでコラボ…こんな楽曲をアニキがギターで!! というのは、この番組でしかないです!! 見ないと聴かないと後悔します!!」とアピールした。

質疑応答では、NHK BSプレミアムで5日に放送された番組「発表!全ガンダム大投票 40th」で発表された「あなたの好きなガンダムソングス」で、「水の星へ愛をこめて」が1位に選ばれたことへの感想も求められた。森口は作曲した米国のシンガー・ソングライターのニール・セダカに、ツイッターを通じて感謝のメッセージを送り、返事が来たことを明かした。「『たくさんの人に愛されていることを喜んでいます。たくさんのいい音楽が必要となる時代なので活躍し続けることを心から願っています』と心強いお返事をいただき、感慨深い気持ちとやる気でいっぱい」と感極まった。

会見の最後のフォトセッションでは、集まった多数の取材陣からのフラッシュを浴びた。森口は「(女子テニスの)大坂なおみさんばりのフラッシュ」と喜んだ。【村上幸将】