佐々木蔵之介(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「黄昏流星群-人生折り返し、恋をした-」(木曜午後10時)の第3話が、25日に放送される。人生の折り返し点が近づいた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する大人の恋の物語。原作は1995年(平7)から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されている弘兼憲史氏(71)の漫画「黄昏流星群」。

エリート銀行マン滝沢完治(佐々木)は、入社以来仕事一筋で支店長にまでなったが、予期せぬ左遷宣告を受けて単身スイス旅行へ。そこで目黒栞(黒木瞳=58)と出会い運命の恋に落ちる。一方、滝沢の妻の真璃子(中山美穂=48)は、娘の婚約者・日野春輝(藤井流星=25)と引かれ合っていく。

佐々木について、初共演となる黒木は「鰻が好きなんだな、と(笑い)。セリフ以外は関西弁で、独身なんだ、酒蔵の息子なのにシャンパンをいただきました」と、意外な一面を明かした。佐々木は「ロケ場所が、鰻がうまいところが多かったんですよ。地方ロケは鰻、まんじゅう、かき氷、鮎と…。ドラマの内容より、それが…」と笑っている。

第3話で、出向先の荻野倉庫に初出社をした完治(佐々木)だったが、周りの視線は冷たい。銀行からの出向者は、荻野倉庫の社員たちにとって煙たい存在でしかなかったのだ。職場になじもうとする完治の努力もむなしく、たたき上げの川本保(中川家・礼二)ら社員たちとの距離は一向に縮まりそうにない。

一方、銀行に完治の忘れ物を届けに行った真璃子(中山)は、夫が出向したことを秘書の篠田薫(本仮屋ユイカ)から知らされる。大きなショックを受けた真璃子は、今までの不満を完治にぶつけてしまう。

そこへ帰宅した娘の美咲(石川恋)からも、自分の結婚までは出向を先延ばしにしてほしかったと責められる。婚約者である春輝(藤井)の母が家柄を気にするから、と。さらに、先日、春輝と会う約束をすっぽかした話も持ち出され、完治は謝るほかなかった。

家庭でも気が休まらない完治は、昼休みの社員食堂で栞(黒木)に会えることが楽しみだった。しかし、その日栞は目も合わせてもくれなかった。落ち込む完治に、先ほどの態度を謝罪するメールが届く。社外では会えると言う栞を、完治は近いうちに山へ行こうと誘う。栞と約束した日を楽しみにする完治だったが、突然の連絡が若葉銀行のかつての同期から入ってしまう。

その頃、真璃子は友人の水原聡美(八木亜希子)に離婚という選択肢を提案され、その時は否定したもののやはり気になり自宅のパソコンで、離婚について調べていた。その様子を、美咲を迎えに来た春輝に見られてしまう。