福山雅治(49)が2日、渋谷のコミュニティーFM「渋谷のラジオ」の番組「福山雅治と荘口彰久の地底人ラジオ」(日曜午後10時)に出演し、11月29日に心不全で亡くなった女優赤木春恵さん(享年94)をしのんだ。

赤木さんの訃報を受けてコメントを収録したといい、番組冒頭に追加される形で放送された。福山は「大女優の赤木春恵さんがお亡くなりになりまして、大変残念なお知らせと思いまして」と切り出した。14年の高崎映画祭で福山が「そして父になる」で最優秀主演男優賞を、赤木さんが「ペコロスの母に会いに行く」で最優秀主演女優賞を受賞した際に出会ったことが交流のきっかけという。「授賞式のあいさつが感動的で、とてもすてきだった。共演したことはなかったけど、楽屋にあいさつに行きました」と振り返った。

赤木さんの印象について「まあ、おきれいなんです。いろんな苦しみ、悲しみ、大変さを超えてきた人の美しさなのかな」と話した。戦時下で青春時代を過ごした女性たちの証言をまとめた書籍「昭和二十年夏、女たちの戦争」に収められた赤木さんのエピソードを読んだといい、「人生が映画そのもの。大変苦しい時、満州から帰ってくる時もすさまじい思いをされていた。大変であればあるほど美しさが増す、まさにそういう美しさだった」と語った。

訃報に触れた時の心境を「大変残念で、もっと話したかった」と明かし、最後は「心よりご冥福をお祈りします。安らかにお眠りください。大変寂しいですが」と、しんみりと話した。