事実婚の女優浅香光代(90)とコメディアン世志凡太(84)が11日、都内で、ノンフィクション本「全身芸人」(太田出版)の刊行記念トークイベントを行った。

同著は浅香と世志ら、ベテラン芸人・歌手5組に密着取材した作家田崎健太氏(50)の月刊誌連載を単行本にした作品。

つえをつきながら登場した2人だが、席に座るなり、年齢を感じさせない“絶口調”ぶりを披露した。

世志は「浅香光代の6番目の亭主です。一緒に暮らして28年目。3つ違いのはずが、実は6つ違った。芸能界はうそだらけ」。浅香も客席を見渡しながら「今日はいい男ばっかり並んでいる」。2人そろって笑いを取った。

トークでは、故野村沙知代さんとの「ミッチーサッチー騒動」を振り返り、本物志向の浅香が衣装代に1億円以上をかけていることなどを告白。最後は、浅香が得意とする歌謡浪曲「一本刀土俵入り」の一節を披露し、90歳とは思えない滑舌(かつぜつ)の良さに大きな拍手が湧き起こった。