俳優窪田正孝(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」の制作発表が5日、都内で行われた。フジテレビの看板ドラマ枠「月9(げつく)」として、平成最後、令和初めての作品となる。

月9初主演で、天才放射線技師・五十嵐唯織(いおり)を演じる窪田は「子供の頃から、たくさん名作と言われる月9を見てきました。30歳になって、そこに立てるのはうれしい半面、責任を感じる。気負わずに行きたい」。好きな月9について「ロンバケ(96年4月期『ロングバケーション』)が大好き。だから唐沢(寿明)さんのご飯会で、智子姉さん(唐沢の妻で『ロングバケーション』主演の山口智子)が来るとウワッとなる。天才放射線技師なので、仕事をしている時と、普段の子犬みたいになっている時との違いをスパーンと変われるように演じたい」と話した。

先月11日に大阪・森ノ宮ピロティホールで主演舞台「唐版 風の又三郎」の公演中に右足を負傷した。「半月板損傷になっちゃってるんですよ。順調に回復しています。大阪でMRを撮った時に若い人が、医者対患者じゃなく、人対人として接してくれたのが役作りの参考になりました。けがの功名ですね。けがはしちゃいけないけど」と振り返った。

放射線科医のヒロイン甘春杏を演じる本田翼(26)は、役柄について「責任感があって、周りが見えなくなっている女の子」。撮影現場の雰囲気について「チーム感ができていて、朝早くから夜遅くまで撮影しているのですが、前室(スタジオ前の控室)が静かになることがない」と話した。

窪田とはCM以来、7年ぶりの共演。窪田について、本田は「まずご年齢を重ねましたし。あの時、24歳だったんですね。意外と人って変わってないですね」。窪田は本田について「前の時よりも、気を使わない(でいい)部分がありますね。ホワッとしてる部分の中に芯がある。顔も変わってない。私は鼻がシュッとしたりしたんですけどね」。本田が「どこで(整形手術を)やったんですか」と突っこむと、窪田は「うそですよ」と笑った。

新人放射線技師・広瀬裕乃役の広瀬アリス(24)は「名前と同じ役を演じることはなかなかないと思うので、すごく近しく感じている」と話した。

令和について、窪田は「予定的には90歳くらいまで生きる予定なんで、もう1個いけるんじゃ。和やかな『和』という字があるので、海外の方を迎えてウエルカムという感じ。新元号というから、また1月になると思ったのに5月なんだね」と笑った。本田は「私は『結和(ゆいわ)』と予想したんだけど『和』だけ当たった。平和になってほしいと思いを込めました」。アリスは「新鮮すぎて分からない。4月で、新しく始まったばかりなのに」と笑った。