俳優松坂桃李(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パーフェクトワールド」(火曜午後9時)の第4話が、14日に放送される。

建築士の鮎川樹(松坂)は、大学生の時に事故に遭って脊髄を損傷して、下半身が不随になる。「恋愛も、好きだったバスケットボールも、もうしない」と、心に固く決めていた。そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本美月=27)と再会。閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていく。原作は、女性コミック誌「Kiss」(講談社)に連載中の有賀リエ氏作の同名コミック。累計部数は170万部を超えている。

樹とつぐみの高校時代の同級生で、ひそかにつぐみに思いを寄せるアプリ制作会社社長の是川洋貴を演じる瀬戸康史(30)は「ラブストーリーはそんなに経験がないので、照れくさい部分はありました。しかし、一人の人間としても役者としても経験を積んで、今こういった作品と巡り会えたことには意味を感じます。僕が演じる是枝は、内なる炎は燃えたぎってるのに恋に関して積極的にいけない、そして人に寄り添うことのできる優しい人物です。しかし彼の中にも攻撃的な部分はあり、人として醜い部分も垣間見えてきます。そこに人間味を感じるので僕は好きです。そういった部分をしっかり演じていくことで、30代前後という大人だけれど、まだどこか幼い中途半端な年齢ならではの恋愛模様が描けるのではないかと思う」と話している。

第4話では、つぐみ(山本)は、樹(松坂)と支え続けてきた元看護師のヘルパー長沢葵(中村ゆり)の間に自分が入り込む余地はないことを悟り始める。それでも、恋人として樹と過ごす時間はなにより幸せで、つぐみは次第に、自分が葵に代わって樹を支えたいと思うようになる。一方で、つぐみが献身的に樹を思えば思うほど、2人の高校の同級生だった洋貴(瀬戸)のいちずな思いも膨れ上がり、つぐみを思わず抱きしめてしまう。洋貴はついに「俺はつぐみが好きだ」と樹に宣戦布告をする。

樹の生活をもっとサポートしたいと考えたつぐみは、毎日仕事帰りに樹の家へ。「毎日来てくれなくてもいいんだよ」と気遣いを見せる樹に対し、つぐみは「会いたいから来てるの」と答える。だが、冷蔵庫に葵が作った総菜を見つけてしまい、思わず嫉妬してしまう。

つぐみは樹に内緒で介護の勉強を始めていた。連日深夜まで猛勉強する姉を見た妹のしおり(岡崎紗絵)は尽くしすぎだと、あきれ気味。見かねた洋貴も介護セミナーを終えたつぐみを食事に誘うが、お互いを意識する2人の間には、気まずい空気が流れる。

樹は、感覚がないはずの足に激痛が走る。眠れずにいた樹は、次第に増す痛みに我慢ができなくなり、助けを求めるため、ある人物に電話をかける。