元SKE48でタレントの矢方美紀(26)が11日、東京・八重洲ブックセンターで、著書「きっと大丈夫。~私の乳がんダイアリー~」(双葉社)の発売記念イベントを開催した。

昨年4月、乳がんのため左乳房全摘出とリンパ節切除の手術を受けたことを公表していた。この日は笑顔でハキハキと報道陣からの質問に答え、元気そうな姿を見せたが、時折せきを出す場面も。「タイミング悪く、昨日せきが止まらなくなって病院にいきました。軽い肺炎だけど、大丈夫だと言われました。お医者さんは偉大です」と笑った。

手術から1年経過した今年4月に検査をし、特に異常はないと診断されたという。「順調に過ごしています。体調がいい日が想像以上に多いです」と笑顔でアピールした。

同書は、昨年4月に乳がんを公表して以降、治療を続けてきた1年間を振り返りながら、心境をまとめた回想録。「その時その時に私が思ったことがそのまま書いてあったりするので、私の等身大の気持ちがつづられて本になったものだと思います」と話した。

乳がん公表後、SNSなどで同世代の女性や同じ病気を患った人たちから多くの反響が寄せられた。中には、実際に友人になった女性もいるという。「偶然同じ病院に通っている方がいて、この間初めて会って、一緒に浅草に観光に行きました」と明かした。

同書は初版8000部、さらに発売前重版がかかり、累計発行部数は1万部を突破したという。「マネジャーさんから重版と聞いて、びっくりしました」と喜んだ。SKE48のメンバーや元メンバーからの反応を聞かれると、「話してはいないです。読んでくれているんですかな。本が出ていることは知ってくれていると思います」と話した。

09年11月から17年2月までSKE48でアイドルして活動した。アイドルの後輩たちや、アイドルを目指す若い女性に対してアドバイスを求められると、「アイドル活動も大事ですけど、学校でしか体験できないことも大事だと思います。学校の人たちとコミュニケーションをとったりする中で学んだことが、アイドルじゃなくなった時に助けてくれることもあると思う。アイドルも学校も両方大事にしてほしい」と話した。