俳優藤原竜也(37)が5日、都内で、主演映画「Diner ダイナー」(蜷川実花監督)の初日舞台あいさつに出席した。

作家平山夢明氏による同名小説の映画化。極上の料理目当てに殺し屋が集う狂気に満ちた食堂(ダイナー)を仕切る天才シェフの店に、平凡な女が迷い込むことで殺し合いゲームが開宴する。藤原はそのダイナーに王のように君臨する孤高のシェフ、ボンベロを演じる。「蜷川幸雄さんの秘蔵っ子」とも言われた藤原にとって長女実花監督とはこれが初タッグだが“運命的”とも言えるだろう。

「日々1カット1カットを成立させるように、わりと順調にやらせてもらっていた」としたが、「後半には12時間とかずっと雨に打たれていた」と明かした。

真矢ミキとの格闘シーンだ。「ずっと雨に打たれて待って、真矢さんが立ち回ると現場で拍手が起こるんです。『ちょっと待て、待て、待て! 俺は12時間近く雨に打たれて拍手の1個もないじゃないか!』と思いましたね」と笑った。

この日、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、真矢ミキ、奥田瑛二、蜷川監督も登壇した。

武田は「撮影中、スマホでみんなを隠し撮りしていた」と告白。「随時アップしていっていいですか?」に会場から拍手が起こった。だが、本郷の異変に気付き「本郷君、すごく嫌な顔しているけどいい?」と確認すると、「あっ、はい、もちろん」と快諾。「じゃ、みなさん、お楽しみに!」と呼びかけた。

最年長の奥田は「映画では使われていない裏話なんですけど、実は真矢さんに思いっ切り蹴飛ばされているんです」と明かした。最初遠慮して「えいっ」と控えめだったが、リハを重ねるたびに徐々に強くなり、本番になると「バシッ!!」と来た。「2メートルくらい吹っ飛んで、後ろのテーブルに頭をぶつけて、藤原君が『気を付けてくださいよ』って言うんですけど、『もう1回』と言われて恐ろしくなって。元ヤンキーかなと思ったけど、宝塚だったんですよね。宝塚は足を上げますからね」と話した。 真矢は「本当にすみませんでした」と恐縮し、「あれからお体は大丈夫ですか」と気遣ったが、奥田は「いや、まだ痛いです」と笑いながらも「楽しかったです」と話した。