女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の12日に放送された第89回の平均視聴率が20・5%、13日放送の第90回が20・7%、15日放送の第91回が20・4%(ともに関東地区)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつらは、短編映画のストーリーが固まり、いよいよ動画の制作が始まった。しかし麻子(貫地谷しほり)は、いろんな事を勝手に決めてしまう坂場(中川大志)のやり方に納得がいかず、不機嫌な顔をした。その頃、咲太郎(岡田将生)は、新しく作った声優事務所のメンバーらと海外映画の吹き替えに臨んだ。

その晩、吹き替えで幾度と失敗を繰り返し、しまいには豊富遊声(山寺宏一)に口をふさがれ、声を出すことを許されず役を降ろされた雪次郎(山田裕貴)は飲んだくれて風車にやって来た。そこへ突然、北海道で大学に通っているはずだった夕見子(福地桃子)が現れた。なつや雪次郎らは驚き、上京してきた理由を聞こうとしたが、質問をはぐらかされた。そのまま行き先も告げずに去っていった。なつはすぐに追いかけたが見失った。

翌日、なつは短編映画のストーリーに登場する怪物の絵を作り上げ、数日後には絵コンテも出来上がった。そして、みんなで動画を作っていくことに。決起集会をすることになり、風車に向かうと、そこには夕見子や声優事務所のメンバーも集まっていて、みんなで歌って踊って楽しい時間を過ごした。

なつは夕見子に東京へやって来た理由を問いただした。また誰と一緒にいるのかも聞くが、夕見子は同じ大学生と駆け落ちで来ていると話すと、なつは愛ってなんだと理解を示さなかった。その夜、夕見子は「迷惑かけてごめんね」と言って眠りについた。翌朝、亜矢美(山口智子)から当面の間、店で働かないかと夕見子に持ちかけると、夕見子も「仕事が見つかるまで」と了解した。その晩、なつが会社から帰ると風車には働き始めた夕見子がいた。そしてカウンターの隅には泰樹に似た風貌の男性が座っていた、という内容だった。