東京・新宿にある老舗歌声喫茶「ともしび」で、オリジナル曲「花が咲く日は」が16カ月連続リクエストチャート1位を獲得するなど、中高年を中心に絶大な人気を誇る5人組男性コーラスグループ、ベイビー・ブーが23日、千葉市にあるシニア向けマンション「スマートコミュニティ稲毛」でミニコンサートを開催した。

「ドレミの歌」「高校三年生」「赤とんぼ」など童謡や歌謡曲を約150人の住民らの前で披露。リクエストコーナーでは、即興で谷村新司の「昴」とちあきなおみの「黄昏のビギン」を歌唱し、レパートリー約800曲という“人間ジュークボックス”ぶりをみせた。

コンサート中、「純烈とよく間違われる」と話したリード・テナーのチェリー(40)は、終了後の囲み取材で、紅白出場などブレークを果たした純烈について「ああなりたいと思っています。今までレパートリーに入ってなかったのですが、入れようと思っています」と、目標にしていることを明かした。

02年にメジャーデビュー。05年発売の「一歩ずつの勇気」が30万枚のセールスを記録して注目を集めた。その後、苦しい時期もあったが、11年から拠点の1つにしている「ともしび」での経験がグループの方向性を変えた。それまでJ-POPを中心に活動していたが、童謡や歌謡曲にも挑戦。コーラスグループの大先輩「ボニージャックス」からは、後継指名を受けた。現在は「ともしび」に出演する他、毎月、各地にある老人ホームを訪れるなどの活動もしている。

夢は紅白出場と武道館での1万人合唱コンサートだ。チェリーは「僕らの『花が咲く日は』を1万人の皆さんが歌ってくれたら泣いちゃうでしょうね」。リーダーのユースケ(39)は「みんなの気持ちを乗せて歌ってもらえるような空間をつくれたら」と語った。