NHK上田良一会長が5日、都内の同局で定例会見を行った。

女優沢尻エリカ容疑者(33)の代役として来年の大河ドラマ「麒麟がくる」(1月19日スタート)の濃姫役の撮影をスタートさせた女優川口春奈(24)に対し「確かな演技力があり、戦国武将の娘として気高さと強さを表現していただけると考え、お願いすることになったと聞いている」。また「時間がない中での準備は大変だろうと思うが、『麒麟がくる』を盛り上げていただけると思う」と期待した。

NHKは、先月21日に沢尻容疑者の降板と川口の代役起用を発表。同26日には、初回放送日を当初の1月5日から2週間延期し、1月19日スタートとなることを発表している。

上田会長は「ギリギリの判断と認識している。制作現場はできる限りの努力をしてくれると承知している。視聴者の皆さまのご期待に添うことができると考えている」と話した。

沢尻容疑者の逮捕、降板については「収録が進む中での事態で大変遺憾であると申し上げるしかない」。同容疑者側への損害賠償について、編成局幹部は「今は番組対応を進めている最中で、お答えできない」とした。