NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8時)で十代田(そよだ)八郎役を演じる俳優でシンガー・ソングライターの松下洸平(こうへい、32)が14日、滋賀県甲賀市で開催された同ドラマのトークイベントに出席した。イベントには約600人が参加した。

戸田恵梨香(31)が扮(ふん)するヒロイン・喜美子の恋人役の松下が登場すると、女性ファンから大きな歓声が起こった。「毎朝、温かく見守ってくださる視聴者にすごく勇気をもらっています。心強いです」とあいさつ。

真面目だが、どこか謎めいたところもある好青年・八郎を熱演する松下には女性ファンが急増中。ツイッターのハッシュタグに「#八郎沼」ができ、魅力にハマったファンが日々、つぶやいているほど。「沼」は趣味などにどっぷりハマっている状態のこと。舞台上で松下が喜美子を抱きしめる直前の劇中のセリフ「離せへん!ボクはずっと離せへん!」を再現すると、女性ファンから「ワッ~」と歓声が上がり、“八郎沼状態”になった。

初めての撮影のエピソードも披露した。松下は第8週から丸熊陶業の若手社員として登場した。「撮影の初日は自分がいま朝ドラの現場にいるということに緊張した。このシーンをモニターで戸田さんも見ていた。自分がどんな顔をしているかも分からなかった」と振り返った。

制作統括の内田ゆきプロデューサーが撮影初日のシーンを見た戸田が「笑顔がすっごいさわやかですね」と話していたことを明かすと、松下は「エッ!本当ですか」と驚き、「ボクが聞いているのは『やっと、うすい顔が来たやん』でした」と話した。

イベント終了後、ファンが松下を出待ちした。朝ドラ出演の反響に「朝ドラの世の中への反響はびっくりした。予想以上です。だれよりも喜んでいるのは母です。毎日のように連絡があります」と話した。