NHKの副会長に決まった正籬聡(まさがき・さとる)副会長(59)が12日、都内の同局で就任会見を行った。15年に大阪放送局長、16年に報道局長、17年に広報局長、昨年理事になったばかり。異例のスピードでの副会長就任。

正籬氏は「人事は会長がいろいろお考えになって判断したと思う。私があれこれ言うことではない。会長のコメントに『スピード感を持って改革に取り組む』とあったが、その事が求められているのかなと思う」と語った。

周囲には先輩理事が大勢いる。正籬氏は他の理事は素晴らしい物を持っていると語ると「他の役員の方の力もお借りして1つ1つ課題に向き合っていきたい」と語った。

副会長就任は最近、言われたとし、「言われた時は驚いた。青天のへきれき。スピード感を持って改革に取り組むことかなと思う」とした。

趣味はマラソン。「これからどういう生活になるか分かりませんが、できるなら趣味は趣味としてやる時間も作っていきたい」。ランナー歴は10年で、「最高タイムは去年3月にフルマラソンで3時間9分42秒。中高年になっても頑張れば少しずつでもタイムが伸びるかな」と話し、「体は丈夫です」と語った。

また、前田晃伸会長の「2020年はNHKの真価が問われる年」という言葉を紹介すると「前田会長をしっかり支えていきたい」と抱負を述べた。