女優の安達祐実(38)が、肺がんのため亡くなった映画監督の大林宣彦さん(享年82)を追悼した。

安達は11日、インスタグラムを更新。「大林宣彦監督。深い愛情と映画への熱情に溢れた、撮影現場の純粋さ。平和への願い。その想いのあまりの純白に、胸を打たれながら撮影をした2013年7月。『野のなななのか』」と、大林さんの監督作に出演した当時を振り返り、「私が、人生で最も映画に近づいた時間」とした。

大林さんは尾道3部作と呼ばれる映画「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などで知られた。16年に肺がんを患い、余命3カ月を宣告されたが、闘病をしながら映画製作を続けてきた。新作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」が今月10日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公開延期になっていた。新作とともに参加する予定だった2月の尾道映画祭も中止になった。同作は近日公開を予定している。