歌舞伎俳優市川海老蔵(43)と、長女市川ぼたん(9)長男堀越勸玄君(7)が16日、都内で、「初春海老蔵歌舞伎」(1月3~17日、東京・新橋演舞場)に関する記者懇親会に出席した。

海老蔵が出演する演目の1つは、歌舞伎十八番から「毛抜」。粂寺弾正がお家騒動を解決する荒事を選んだ理由について、海老蔵は「元気の出るような演目は、歌舞伎十八番の中で何だろう、と。粂寺弾正は勇猛かつ頭脳明晰(めいせき)でありながら、男の余裕、色気もある。また市川家に伝わる5つの形のみえがある。みえをご覧いただいて、お正月らしいものを見たなと思っていただけるよう選ばせていただいた」と話した。

舞踊「藤娘」を踊るぼたんは「久しぶりの舞台なので、少しどきどきしているけれど、頑張っていきたいと思います」、父とともに舞踊「橋弁慶」を踊る勸玄君は「頑張ります! 12カ月ぶりなので、スペシャル頑張ります!」と意気込んだ。

初春公演にちなんで、お年玉で欲しいものを聞かれた勸玄君は「ゲームしていい?」。海老蔵が「つまり、ゲームをする時間が無限に欲しいことを容認してほしいの?」と聞くと、勸玄君は「夢は24時間ゲームをすることです!」と応じて、笑わせた。

ぼたんは「いつもお正月の舞台の時は、お父さんやいろいろな方からお年玉をいただいています。でも来年は…」と言いよどんだ。感染対策のため役者同士の接触も制限されることを念頭に置いた気遣いの発言に、海老蔵は「私が代わりにあげたいです」。

海老蔵にとって東京での長期公演は1年ぶり。新橋演舞場の正月公演へは、14年から8年連続出演となる。