佐藤健(32)が12日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(大友啓史監督)大ヒット舞台あいさつで、主題歌「Broken Heart of Gold」を担当したロックバンドONE OK ROCKのボーカルTaka(33)を「嫁1番」と指名した。

「るろうに剣心」は、集英社「週刊少年ジャンプ」で94~99年まで連載された漫画家・和月伸宏氏による剣客漫画の実写化作品。10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でチーフ演出を務めた大友啓史監督(55)が11年にフリーに転身後、同作で岡田以蔵を演じた佐藤健(32)を主演に第1作を製作。12年に公開し、興行収入(興収)30億円超の大ヒットを記録し、世界各国で公開された。14年8、9月には続編「-京都大火編」「-伝説の最期編」を連続公開し、2作合計で興収約95億円を記録した。ONE OK ROCKは12年の第1作「The Beginning」、14年「-京都大火編」の「Mighty Long Fall」、「-伝説の最後編」の「Heartache」、そして公開中の「-The Final」の「Renegades」と、全ての主題歌を担当。この日は滞在中の米国からリモートで参加した。

佐藤はTakaと中学時代から親交がある同学年で、フジテレビ系で5月30日に放送の「ボクらの時代」でも親友だと認め合った。佐藤はスクリーンに映ったTakaに向かって「『ボクらの時代』以来か? 元気?」と呼び掛けた。Takaは「元気です。『るろうに剣心』全ての作品で主題歌を書かせていただいて、ともに僕らのバンド人生もあったなと。長いストーリーが終わったの、寂しいとともにホッとした気持ちもある。素晴らしい魂のこもった作品になっていると確信。何度でも見られる作品になっている。これからも愛して欲しい」と観客に呼び掛けた。

Takaはシリーズの中で「-The Beginning」が最も好きだという。「最初から見ていく中で、健はアクションにこだわっていた。アクションもありつつも表情、世界観が、毎回作らせていただく中で、リンクするものがたくさんある。切なくもえぐられるけど、日本人として、すごくふに落ちた。今までにないフィーリングがあった」と感想を語った。

楽曲制作については「監督には『任せました』とひと言、ふた言しか言わない。最初は、それがプレッシャーだったけど、感じたまま、思うままに作るのが大事かなと言う思考に変わった。見終わった瞬間、1番最初の音がどういうものか自分の頭の中に鮮明になっていたファーストインプレッションを大事にした」と説明した。

佐藤は「誰よりも先に…僕よりも先にワンオクが見る。『めっちゃいい』とTakaから聞く」と、楽曲制作のため先に映画のラッシュ(編集途中版)を見たTakaから感想を聞くと明かした。その上で「『良かったですと…マジで『-The Beginning』好きだわ』と。日本人として、と僕も感じた。米国にいるくせによく言うよね。米国にいるからこそ日本人だと感じるという、Takaくんに伝わって良かった」とTakaに作品が伝わっていることへの喜びを口にした。

そして「-伝説の最後編」の「Heartache」を初めてTakaに聴かされた時、泣いたと明かした。

佐藤は「『伝説の最後編』も米国で録った。(Takaが)帰国して「めっちゃいいの出来た。好きなの選んで」と3曲。ご飯やさんで聴いて泣いて『全部、主題歌にしたい』と…。Takaの声、ボーカルが前に来ている曲を選んだ」と明かした。

その上で、佐藤はTakaのことをどう思うかと聞かれると「嫁1」と即答。劇中で妻を演じた有村架純(28)を「嫁2」と評した。Takaも「嫁1から転げ落ちないよう頑張りたい。友だちでもあり同士…僕が嫁で健が夫…その逆もある。良い関係。仲良くさせてもらっています」と笑みを浮かべた。その上で「人生の節目という感慨深いものがある」と「るろうに剣心 最終章」への思いを語った。