俳優池松壮亮(30)が22日、都内で主演映画「アジアの天使」(石井裕也監督、7月2日公開)プレミアイベントに出席した。

シングルファーザーの小説家・青木剛(池松)は、疎遠になっていた兄を頼って韓国・ソウルに渡る。日本人一家と、現地で出会った韓国人一家が心を通わせていくさまを描く。

オール韓国ロケで撮影された。池松は「大胆でユニークで、あったかくてすこぶる優しい映画が出来たと思います」とあいさつ。脚本に感動し「とにかく、すぐにでも、どんなオファーが来てもこれを成立させなければと思いました」と話した。

オダギリジョー(45)も出演。池松とは本格初共演となった。オダギリは、池松の演技を「それはすてきでした」と振り返ると「作品に対する誠意が感じられる役者は少ないけれど、現場の池松くんのいかたから感じ取ることが出来た。とても貴重な俳優だし、日本映画を引っ張っていく逸材だと思います」と絶賛。コロナ禍の直撃や日韓関係の悪化など問題続きだったが、池松は「この映画はたくさんのピンチを切り抜けてきたけど、オダギリさんがそのたびに助けてくれた。本当に“天使”ですね」とタイトルに絡めた感謝で応じていた。

池松演じる剛の息子を演じた子役の佐藤凌(10)は、2人の印象を聞かれると「池松さんは撮影終わっているのに待ってくれたり、オダギリさんは撮影じゃない時に一緒に話してくれました。2人ともすごく優しい人でした」と笑顔。池松は「たくさんおごりましたし、たくさん恋の相談に乗ったので、当然の結果だと思います」とうれしそうに笑った。

池松は、最後のあいさつで「韓国のこと好きな方にも見てもらいたいし、韓国じゃなくても、どこかに大切な人がいる方には見てもらいたい。この映画が懸け橋になれたら」と期待。また「日々懸け橋になっていただいている、NiziUの皆さんに見ていただきたいです」と呼び掛けていた。

共演の韓国女優チェ・ヒソ(35)、韓国俳優キム・ミンジェ(42)もリモートで登壇した。