歌手秋元順子(74)が30日、東京・江東区のティアラこうとうで「バースデーコンサート~昭和ロマネスク」と銘打ったコンサートを開いた。

毎年、誕生日(1947年6月21日)に合わせた時期に、同ホールでバースデーコンサートを行っている。

だが、一昨年1月に所属事務所を「テナーオフィス」に移籍し、その年のバースデーライブは別会場で実施。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止にした。11回目のバースデーコンサートとなる今年は、ソーシャルディスタンスを保ち、約1200席の客席を半分の約600席に減らして開催した。

「この状況下にようこそお越しくださいました。ティアラこうとうでのバースデーコンサートは3年ぶりになります。やっと皆さまにお会いできてとてもうれしゅうございます。ワクワク、ドキドキ、そしてうれしさにスタッフもメンバーも今日のこの日をどれだけ待っていたか…。今日も私の命のある限り舞台を務めさせていただきます」とあいさつした。

08年1月発売の大ヒット曲「愛のままで…」をはじめ、「別れのブルース」「かもめはかもめ」などのカバー曲など全13曲を熱唱した。

「誕生日が来るごとに年齢が重なっていくと、私の宝物が増えていくという解釈でいます。そういう思いで今年もまたすばらしい宝物が増えました。今日ここで歌わせていただいていること自体、とてもすてきな宝物です。歌を歌うことでたくさんの方と出会い、先ほど歌わせていただいた『愛のままで…』も私の宝物です」と笑顔を見せた。

港町を舞台にした大人のラブストーリーを切々と歌い上げた新曲「いちばん素敵な港町」については「すてきな港町に長いこと暮らしてきた、そこにはたぶんすてきな愛があったと思うんです。私としては、人生を重ねた愛の歌として皆さまにお伝えしています。(カラオケでの歌い方は)一番最後のハーフの繰り返しが変型になっていますので、そこのところはご自分の人生と重ね合わせたり、お若い方でしたらご両親を思い浮かべながら思いを込めて歌っていただけたらいいですね」と話した。