ロックバンド、クイーンのギタリストのブライアン・メイ(74)が、新型コロナウイルスのワクチンに対して反対の立場を表明したミュージシャン、エリック・クラプトン(76)を「変人だ」と批判した。

英インディペンデント紙のインタビューで、クラプトンら反ワクチン派のミュージシャンについて問われたメイは「エリック・クラプトンは大好きだし、私のヒーローだが、多くの点で私とはまったく異なる考え方を持っている」と指摘。その上で「彼は娯楽目的の狩猟は良いと考える人物だから意見の相違がある。だからといって、彼への尊敬はなくならない。だが、反ワクチン派の人は申し訳ないが、変人だと思う。ワクチンは効果的だという根拠がいくつもある。全体的にみれば非常に安全なもの」と主張した。

ワクチン接種後に強い副反応を経験したことで、反ワクチン派になったというクラプトンを批判した。

クラプトンは先月、英国のジョンソン首相が国内のコンサートやイベントの参加者全員にワクチン接種証明書の提示を義務付けることを発表したことを受け、「観客が差別されるようなステージでは今後一切パフォーマンスはしない」と発言している。

「全ての観客が参加できる状態にならない限り公演をキャンセルする権利を行使する」と語り、ワクチン接種を義務付ける会場ではコンサートを行わないことを宣言していた。

メイは「どんな薬も副作用がつきものだ。でもワクチンが人を殺すためのものみたいなことをいう人は私には気が狂っていると思える」と語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)