フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が14日、初の全国ツアーであるトークライブ「古舘伊知郎トーキングブルース 2021」を東京・渋谷のさくらホールに500人を集めてスタートさせた。

上下黒のスタイルで登場した古舘はコロナ禍の世の中を「我々は大いなる矛盾に生きている。(新型コロナウイルス感染症対策)分科会の尾身茂会長が信じられない。あの人、人流を抑制して5割にしろって言ってるけど、この2年間ずっと『ここ2週間が山です』って言い続けているんですよ」と皮肉った。

そしてコロナ、東京五輪、ワクチン、リモートをテーマに古舘節を全開。今月4日に表敬訪問した東京五輪ソフトボール日本代表の後藤希友投手(20=トヨタ自動車)の金メダルを口に入れてかじった、河村たかし名古屋市長(72)については「誰もがひどいと思う。ただ、なんであんなに長くたたくのかと思って(後藤選手との)トークを調べたら酷かった。俺が名古屋に乗り込んであいつの頭にかみつくから」と叫んだ。

さらにコンプライアンスにのっとった新解釈の桃太郎のおとぎ話。張り扇をたたきながら実況講談で、アントニオ猪木のドリー・ファンクJr、ストロング小林、大木金太郎との熱闘を再現した。そして「コロナで変わってしまった世の中は、元には戻らない。オレら人間が“変異株”になって、変わりながら生きていくしかないんだ」と話した。

6月24日には前哨戦となる「プレミアムナイト」が都内で開催された。「トーキングブルース 2021」の次回は26日の札幌公演。今回を含めて全国12カ所の予定だが、10月26日の名古屋公演が新型コロナウイルスのため延期になっている。