ジャニーズJr.68人が全員座長を務める新春舞台「ジャニーズ・アイランド THE NEW WORLD」(来年元日初日、東京・帝国劇場)の製作発表が17日、都内で行われ、出演者たちが意気込みを語った。演出を手掛けるジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(39)からの期待を背負い、ジャニーズの新時代は群雄割拠の様相を呈している。

   ◇   ◇   ◇

ジャニー喜多川前社長が手掛け、12年に初演した「ジャニーズ・アイランド」シリーズは、2年ぶりの上演となる。今回は、帝国劇場史上最年少となる平均年齢16・9歳の68人が全員座長。滝沢氏が名付けたサブタイトル「THE NEW WORLD」について、HiHi Jets高橋優斗(21)は「ジャニーさんからも常々『自分たちで考えていかなきゃいけないよ』と言われていた。自分たちで時代を作って、切り開いていかなきゃいけないと思う」と力を込めた。

今年6月にジャニーズ事務所入りした最も新しいJr.メンバー3人も「フレッシュジャニーズJr.」として登場した。最年少11歳の鈴木瑛朝(すずき・えいさ)は、自分の強みを聞かれて「この中で一番握力が弱いです。右が10、左が11…」と明かし、場を和ませた。一方「美 少年」の浮所飛貴(19)は「フレッシュな子たちがいる中でも、一番キラキラしたい。『美 少年』という名前なだけあって、美にはこだわって。眉サロンに行って気合を入れてきました」と明かした。

出演者最年長、7 MEN 侍(セブンメンさむらい)の中村嶺亜(24)は「若い子たちも全員、遠慮しないで全力で立ち向かって来てほしい。みんなで切磋琢磨(せっさたくま)して、俺らが、俺らが、って。どんどん上がっていきたいです」と伝えた。滝沢氏は「68人がみんな同じ条件なので、1人1人に必ずスポットライトが当たる構成になっています。誰が一番輝いてもおかしくない舞台になると思う。1人1人がちゃんと輝いてほしい」と期待を寄せた。【横山慧】

○…同作では戦争の悲惨さを表現するシーンがあり、ジャニー氏が生前こだわった部分だった。今回から演出を担う滝沢氏は「戦争を体験していない僕らの世代がどう語ればいいのか非常に悩みました」と告白。鹿児島・知覧特攻平和会館に問い合わせ、資料などを借りたという。「ジャニーさんから教わった『戦争は絶対ダメなんだ』というメッセージを僕らがちゃんと受け継いで、次の世代に伝えていきたい」と話した。