NHKは18日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAで第97回放送記念日記念式典を行った。併せて放送文化の向上に貢献した人を表彰する第73回日本放送協会放送文化賞の贈呈式も行われ、受賞した歌手で俳優の美輪明宏(86)、電波研究の第一人者で名城大理工学部教授の都築愛一郎氏(66)、舞踊振付家花柳糸之氏(83)、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏(70)、NPO法人日本障害者協議会代表藤井克徳氏(72)、スポーツジャーナリスト増田明美さん(58)の6人が出席した。

今回の最年長受賞者となった美輪は「NHK紅白歌合戦」に初出場となった12年から4年連続で出場。大河ドラマ「草燃える」や「義経」、連続テレビ小説「花子とアン」では語りを務めたほか、Eテレ「にほんごであそぼ」や「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」など多彩な活躍が評価された。

スピーチでは故郷の長崎にいた頃から約70年続いているというNHKとの思い出を明かしつつ「とても幸せで、本日は素晴らしい栄えある賞をいただけて身に余る光栄でございます。これからもご指導ご支援をよろしくお願いします。本当にありがとうございました」とあいさつした。

同賞は1949年に放送開始25周年記念事業として創設されたもの。受賞者には記念ブロンズ像と副賞が授与された。