カマキリ先生こと香川照之(56)が22日、オンラインで、NHK総合「香川照之の昆虫すごいZ!」(4月10日スタート、日曜午後6時5分)、プロデュースを担当するEテレの昆虫アニメ「インセクトランド」(4月4日スタート、月曜午前8時45分)の取材会を行った。カマキリ先生の衣装で登場した香川は、奔放に番組をPRした。

16年からEテレで放送してきた「香川照之の昆虫すごいぜ!」に、新たな未公開映像を加えた完全版を総合で放送する。香川は「Eテレを再編集したものが入るので新鮮に見ていただけるのでは。改めて、50半ばを過ぎたおっさんが真剣に虫取りしている姿がどれだけ面白いのか伝わればうれしい」。番組でのトークは熱量高く「何が“すごい”って、僕がしゃべり過ぎてカットされる量がすごい。寺田心君とのスタジオは尺が10分なのに4時間くらいしゃべってる。(明石家)さんまさんか香川照之かっていう話」とタイトルに絡めて笑わせた。

6年にわたり続くEテレでの放送も継続する。香川は「大人になって虫と向き合うと、教えられることがいくつもある」と虫の生態系が変化していることに触れ、「僕が小さい頃、地球はここまで悲鳴を上げていなかった。それを昆虫から伝えてもらっているので、僕自身地球のことを学ばせてもらっている」と語った。

子供の頃は虫と親しんでも、大人になるにつれ苦手になる人も多い。香川は「思春期に入ると、部活と恋愛が昆虫を駆逐する」と、虫好きが減る理由についてジョークを交えて説明。「生理的に気持ちが悪いというのはしょうがない」と残念がりつつ、「いずれゴキブリをやろうという企画もございます。大丈夫ですか? 見られますか?」と画面越しに迫って笑わせた。

カマキリ、テントウムシ、クワガタなどさまざまな昆虫が登場する「インセクトランド」についてもアピールし、「主役はないです。皆さんで決めていただきたい」。ベテランから若手まで、役はオーディションで決定したという。

アニメ「鬼滅の刃」で主人公・竈門炭治郎を演じた人気声優花江夏樹が担当する、ギンヤンマのアクセルを紹介する場面では、イラストに「炭」「鬼」と意味深に記し、豪華声優陣の集結に「これだけのスターさんにやっていただけるのは楽しみ」と笑みを浮かべた。

アニメの主題歌がDREAMS COME TRUEが書き下ろした「羽を持つ恋人」に決まったことも明らかになった。香川が自ら中村正人に打診したといい「昆虫は我々の先輩であり、地球を支配する大きな種の生き物であるとコンセプトを伝えたら、OKしていただけた。夢のようなことがかないました」と感激の表情。曲の印象については「そこだけ子供の世界じゃない。急に恋愛が始まっちゃいそう。さすがドリカムさんって感じ」と心躍らせていた。