創業110周年の吉本興業は4月2、3日に明石家さんま、ダウンタウン、桂文枝、西川きよしらオールスターが出演する「伝説の一日」を、本拠地の大阪・なんばグランド花月で行う。両日4公演を予定していたが、観劇チケットは完売。オンラインチケットの販売を始め、東京・ルミネtheよしもと、京都・よしもと祗園花月など各劇場ではライブビューイングも決まった。広がる“伝説”にちなみ、未来のレジェンドを目指す若手5組に「俺の伝説」を聞いた。5日連続で1組ずつ紹介する。

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結成10年のトリオ「なにわスワンキーズ」は、4月2日「伝説の一日」第3回公演(クール・ジャパン・パーク大阪TTホール、午後3時)で、ライブビューイングの進行を務める。

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なにわスワンキーズの3人は、声をそろえた。「豪華メンバーが勢ぞろいしますので、思い切り楽しんでください」。息もぴったり。その3人は、そろって大のスポーツ好き。プロ野球界から「伝説」の人をピックアップした。

前田龍二(33)は「自分たちの世代では、圧倒的に松坂大輔です。僕らが小中学校時代、松坂は横浜高校で春夏の甲子園優勝、西武ライオンズでも優勝。日本代表でもWBCで活躍し、メジャーでも投げた松坂こそナンバーワン。僕のヒーローでもあります」と称賛した。

仲西隼平(33)は「楽天の田中マー君や巨人の坂本勇人は僕らと同じ年齢なので、自然と応援してしまいます。坂本選手は右打者として初めて3000本安打も狙えるし、新たな伝説をつくるまで頑張ってほしいですね」。

108キロの体格が目立つこじまラテ(38)は大阪桐蔭高で岩田稔(元阪神)と中村剛也(西武)と同級生だった。「残念ながら岩田は引退しましたが、中村は現役で頑張っています。まだまだ、いけると思いますよ」。

高校・大学とラグビーに打ち込んだこじまは格闘技ファンでもあり、故山本キッド徳郁さんはあこがれの存在だった。ラグビー選手として東京にいた当時、表参道のフィットネスクラブで偶然山本さんに出会った。「こんなチャンスは2度とない」と興奮したこじまは、思い切って「写真を撮らせてもらってもいいですか?」と声をかけた。

このとき巨漢のボディーガードが遮ろうとしたが、山本さん自身が「いいよ。どうぞ」と快諾。「僕ラグビーやってるんです」「そうか、ラグビーも激しいよね」。短い会話だったが、こじまは今も忘れられない。「スエットの上下が日本一似合ってましたね」としのび、自らの心にある「伝説」へも思いをはせた。【三宅敏】

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◆なにわスワンキーズ こじまラテ(本名・小島潤一=こじま・じゅんいち)は1983年(昭58)11月21日、大阪府生まれ。仲西隼平(なかにし・じゅんぺい)は89年3月7日、大阪府生まれ。前田龍二(まえだ・りゅうじ)は88年5月20日、愛媛県生まれ。こじまが声をかけて13年にトリオ結成。

 

◆吉本興業創業110周年特別公演 伝説の一日(4月2、3日=大阪・なんばグランド花月) 両日ともに4公演ずつ、計8公演。所属6000人の吉本興業からさんま、ダウンタウン、文枝、きよしらオールスターが総出演する。両日とも3回目までは寄席興行で、ダウンタウンも生でNGKの舞台に立つ。ともに、夜の4回目は「さんまの駐在さん」上演が決まっている。

座席チケットは完売しているが、オンラインチケットは販売中。各劇場でライブビューイングも予定しており、その実施劇場は以下の通り。

▼ルミネtheよしもと▼ヨシモト∞ホール▼神保町よしもと漫才劇場▼よしもと有楽町シアター▼大宮ラクーンよしもと劇場▼よしもと幕張イオンモール劇場▼沼津ラクーンよしもと劇場▼クール・ジャパン・パーク大阪TTホール▼よしもと祇園花月▼よしもと福岡大和証券/CONNECT劇場▼よしもと沖縄花月