落語家6代桂文枝(78)が1971年1月の放送開始から半世紀にわたって司会を務めてきたテレビ朝日系の長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」(日曜午後0時55分)の最終回が27日、放送された。

文枝は約51年にわたって司会を務め、山瀬まみ(52)はアシスタントを約25年務めた。2人が届ける「新婚さん-」のファイナルにネット上では、「今回で最終回なんやな」「終わるの寂しい」など惜しむ声があふれた。

この日は1時間スペシャル「50年! 5000組! 新婚さんアカデミー大賞SP」と題し、過去に出演したカップルから「胸キュン!純愛部門」「アメイジング!国際結婚部門」など4部門の大賞を発表した。

番組の最後に、文枝は「いつ終わるか、いつ終わるかと思ってやってきたら、いつの間にか51年3カ月になっていた。それが正直な気持ちです」としみじみと振り返った。

山瀬は「25年間、お世話になりました。みなさんと出会い、みなさんの人生の1ページをちょっとでも彩ることができたかなと思うと、すごい幸せな仕事をさせてもらった」と目に涙を浮かべた。

15年には「同一司会者によるテレビトーク番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定された。世界記録は途切れることになるが、4月から司会のバトンはタレント藤井隆(49)、アシスタントは井上咲楽(22)が受け継いで「新婚さん-」は続く。

文枝は「私は今日で終わりますが、この番組がまだ続くことがありがたい。つぎの司会者の藤井隆さんを応援してあげていただきたい。本当に、みなさんに感謝しかありません。私はつぎの夢を追い掛けて、頑張っていきたい。51年3カ月、あっという間でしたが、ありがとうございました」と頭を下げた。

最後は文枝が片手を上げるおなじみのポーズで「新婚さん」と呼び掛けると、全員で「いらっしゃーい」と声を合わせた。