フジテレビ系で11日にスタートした月9ドラマ「元彼の遺言状」(月曜午後9時)の第1話で、大泉洋(49)が料理するシーンを演じたことが、大泉を全国区に押し上げたHTBの番組「水曜どうでしょう」でのキャラクター「シェフ大泉」を思い起こさせると、ツイッター上で話題になっている。

大泉は「元彼の遺言状」で、篠田敬太郎を演じる。綾瀬はるか(37)演じる主人公の弁護士・剣持麗子の死んだ元彼森川栄治(生田斗真)の先輩で、病気療養していた栄治に請われて別荘の管理人をしているという役どころだ。

ドラマの中で、栄治の別荘の厨房(ちゅうぼう)に篠田が立ち、肉を焼くなど調理する姿の後、会食するシーンに移る。その料理を一口、食べた麗子は「うまい」と吐露する。そこで、ツイッター上で「シェフ大泉か!?」と声が上がった。

シェフ大泉は、海外への旅やロケが多い「水曜どうでしょう」で、自炊せざるを得ない状況の中で大泉が演じる、こだわりが多く、口うるさい割には料理がまずい料理人だ。キャンピングカーの車内などで「ビストロ大泉」を開店するが、1つの料理を作るのに非常に時間がかかるのを、火力が弱いなどと環境のせいにする。その上、まずい料理を次々、出して味を批判されると「おみまいするぞ」と口にして逆ギレするキャラクターだ。

最初に登場したのが、1998年(平10)10月に放送された企画「北極圏突入~アラスカ半島620マイル~」。作った「えびとブロッコリーのスパゲティ オーロラ風」などの料理は、ともに旅をした鈴井貴之と藤村忠寿、嬉野雅道両ディレクターから酷評された。

01年4月に放送された企画「釣りバカ対決! わかさぎ釣り2」では、花板・大泉として登場。「わかさぎ懐石」と称して通常、天ぷらや唐揚げで食べることが多い、わかざぎを刺し身にしたり、油っぽい炒め物を作り、鈴井と、TEAM NACSの同僚・安田顕が、あまりのまずさに、もん絶。藤村Dから調理時間の長さを指摘されると逆ギレし、雪球をぶつけるなど大暴れし、視聴者の笑いを誘った。番組では、大泉がその後、天ぷらを作り、おいしかったとテロップで紹介されたものの、映像はカットされている。

ツイッター上では

「シェフ大泉じゃないか!」

「シェフ大泉は、20年以上、後の月9への布石、伏線だったのか…」

「『元彼の遺言状』を見ていても、脳裏に『おみまいするぞ』が連呼されてしまう」

「月9にシェフ大泉…でも、うまそうな料理を作っている」

「ちゃんとした料理を、シェフ大泉が作るのは、ちょっと違う」

「大泉さん、シェフ大泉から立派になって」

「おいしそうだから毎週、見たくなる」

「みんな『水曜どうでしょう』が好きだな」

など、さまざまな反響が飛び交い、トレンドワードにまでなった。